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ZEROTEN2020 作品解説

「海鳴り」

厚い雲を突き抜けて

荒れ狂う波を振りほどいて

「ここに生きている」と

どこまでも響け、響け


 

「海鳴り」とは

海から聞こえてくる雷のような轟音のこと。海岸部に比べて沖の方が荒れて空がどんよりとした天候が海鳴りの発生する特徴である。雲が厚ければ厚いほど音は大きく聞こえる傾向にある。

 

沖の荒れた天候によって発生した大波が海岸近くで崩れ、巻き込まれた空気が圧迫噴出しておこる。海鳴りは最大で10km以上伝わるとされる。

 

古来より天候悪化の前兆とされている場合が多い。

 

(Wikipedia参考)

一面に広がる荒れた海のように見える景色は、雲海をイメージしています。

海鳴りは姿はありませんが雲が厚いほど音は大きく響くので、まるで遠くの荒れた海で大きな生き物が生きているかのような存在感があるなと思い題材にしてみました。

 

そして海鳴りの概要を読んでいて

「沿岸が荒れている場合は、沿岸の波浪による音にかき消されてしまうので、沖の海鳴りは聞こえない。海鳴りが聞こえるのは沿岸の波が比較的穏やかな場合に限られる。」(Wikipedia引用)

という記述が、なんだか切なく見えたので

誰も近寄らない荒れた海に生きる大きな生き物が「ぼくはここにいるぞ」と誰かに届いてほしくて、厚い雲を突き抜けるくらい懸命に生きながら音を響かせている姿を描きました。

「潮騒」

あの子が笑って旅立てるように

あの人が笑って見送れるように

ぼくはそっと その船を押そう。

優しい風と波に乗れたらきっと大丈夫。

もうすぐ潮が満ちてくる。


 

「潮騒」とは

潮が満ちる際に騒ぎ立つ波の音。

 

 

イメージは私たちが波打ち際で聞く「ザザー…ザザー…」という波の音です。

潮が満ちてくる時の音は優しい音というより力強い音のような気がします。

逆に潮が引いていく時は穏やかな音のイメージがあります。(あくまで個人的な印象ですが)

「波の音を聞きに行く」という理由でよく海に行ったりするのですが、音を聞く場所(海岸とかビーチとか)によって音のイメージが全然違ったりするんですよ。

 

この作品では、その潮騒の音と海に抜ける風をイメージしながら描きました。

 

 

じつは東京展示の1作品、愛知展示の2作品の共通テーマとして「月と海」を描きました。

雲海もまた海です!!(強い意志)

 


ZEROTEN2020は、お客様の投票により順位が決まるアートコンペです。

愛知展示では全200作品が展示されています!

今回は遠隔による投票も可能になりましたので、少しでもご興味を持っていただけましたら是非投票してみてください。

 

アートコンペとか、絵とか分からん!という方向けにブログ「ZEROTEN2020投票の仕方」を書きましたので参考にしていただけたらと思います。

 

また、作品は購入も可能です。作品を購入すると「ご購入ポイント」として加算されます。作家さんの応援にもなりますよ!

 

 

 

ZEROTEN2020-Aichi-

会期 7月18日まで

時間 10:00~18:00

場所 GALLERY龍屋

   (愛知県尾張旭市柏井町公園通542)

 

ZEROTEN2020-Aichi- 展示作品一覧、投票詳細はこちら

 

作品の通販受付は7月14日まで

 

投票受付は7月17日必着まで