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つくし賞 作品解説1

「僕たちの途中下車」

いつもと同じ、今日も同じ、明日もきっと同じ。

 

あれ?

「昨日に何か忘れた気がする」

 

たったそれだけの理由で立ち止まって振り返ってみる。 昨日が「いつも」とは違うキラキラした景色にみえて、心にポッカリ穴が空いたよう。

穴に涙を入れないように 弾けもしないウクレレを弾いてみる。

 

あれ?あれ?なんだか楽しいぞ。

 

楽しげな風と音楽が 忘れ物をした心の穴を通り抜けた。

今日だけは、今だけは、いつもと違う僕たちの途中下車。


 

こちらは つくし賞オフライン作品です。

セントラルギャラリーさんの方に展示しております。

 

オフラインのテーマは「日常」

今は各々の体を守るために探り探り様々なことが制限され「いつも」だったら苦なくできていた事ができなくなり、その制限された「いつも」が「日常」に変わりつつあります。

その中でも新しい事を始めたり、お互いが遠くにいてもできる事を考えたり「出来ない」から今身近で作れる「非日常」を様々な所で感じました。

 

この作品では「日常の中にあるとっても身近な非日常」の物語にしました。

 

その「日常の中にあるとっても身近な非日常」を作中では「途中下車」として描いています。

いつもの道を今日は途中で曲がってみる。いつもの通過駅で今日は下りてみる。ちょっと視点を変えるだけでとても身近な非日常だと私は思いました。

夏と秋の中間くらいの夕暮れの海を描きました。

海にはアジサイやプルメリアの夏の花が浮かんでいます。

 

海は夕日に照らされキラキラしているのをラメの絵の具を使って表現しています。

(写真には映りませんので実物を見ていただくのをオススメします。)


 

つくし賞はご来場してくださったお客様の投票により順位が決まるアートコンペになっております。

お近くに来られた際には、ぜひ投票のご協力をよろしくお願い致します。

 

 

つくし賞オフライン

開催期間 9月17日~10月11日

 

時間: 月~土 /10:00〜21:00

    日、祝 /10:00~20:00

会場: セントラルギャラリー

         (名古屋市中区栄の地下街セントラルパーク内)

最寄り: 地下鉄名城線・桜通線「久屋大通」駅 南改札口出てすぐ横